つくるハードルは下がる。価値を生むハードルは残る。
IPAの2026年調査では、国内企業でAI導入は広がっている一方、 効果は業務効率化・迅速化が中心で、新しい価値創出やビジネス変革へ進めることが課題とされています。 道具を持つことと、価値を生み出すことは同じではありません。
SOURCE / IPA DX TREND 2026WHY CREATIVE KAIWAI?
つながること自体が、 目的じゃない。
違う強みが出会い、ひとりでは止まっていた仕事や挑戦が動き出す。 そのスピードを上げるために、「クリエイティブ界隈 in 北九州」をつくりました。
このページでは、なぜ今この場をつくろうと思ったのかを、 イベント告知より少し深いところから書いています。 僕自身が仕事をする中で感じてきたことと、これからのクリエイティブの在り方を重ねてまとめました。
01 / THE ORIGIN
仕事をしていると、何度も同じ場面に出会います。
技術はあるのに、仕事に変えるのが難しい。仕事はあるのに、一人で抱えすぎて広げられない。 制作と営業が離れすぎて、価値とニーズが噛み合わない。同じ業界にいるのに、相手を「仲間」より先に「競合」と見てしまう。
でも、それは誰かの能力が足りないという話ではないと思っています。 ひとりで全部できることの方が、むしろ不自然なのかもしれない。
つくれる人と、仕事をつくれる人が出会う。
表現できる人と、企画を前へ進められる人が出会う。
経験のある人と、新しい技術を知っている人が学び合う。
誰かのニーズが、別の誰かの強みの出番になる。
02 / THE SHIFT
「風の時代」という言葉があります。 僕は、占星術の未来予測をこのイベントの根拠にしたいわけではありません。 ただ、この言葉が表している「固定・所有・閉じた組織」から「流動・共有・個人同士の接続」へ、という感覚には、 今の社会で実際に起きている変化と重なる部分が多いと感じています。
03 / WHAT IS HAPPENING
感覚だけではなく、制度や企業活動を見ても「個人の専門性」「AI」「越境」「外部との連携」を前提にした動きが進んでいます。 道具が増えるほど、すべてを一人で持つのではなく、必要な力へアクセスし、組み合わせる能力が重要になると考えています。
IPAの2026年調査では、国内企業でAI導入は広がっている一方、 効果は業務効率化・迅速化が中心で、新しい価値創出やビジネス変革へ進めることが課題とされています。 道具を持つことと、価値を生み出すことは同じではありません。
SOURCE / IPA DX TREND 2026IPAの分析では、日本企業の85.1%がDX推進人材の不足を回答しています。 これはクリエイターだけの数字ではありませんが、技術・企画・事業を横断できる人材が足りないという構造は、 「違う専門性と組める力」の重要性を示すシグナルだと捉えています。
SOURCE / IPA DIGITAL TALENT IN THE AI ERA 2025フリーランスの取引・就業環境を対象にした法律や実態調査が整備され、 組織に専従せず、自分の技能を提供して働く人を前提に制度設計が進んでいます。 個人の専門性が、企業やプロジェクトをまたいで動く時代です。
SOURCE / MHLW FREELANCE POLICY & SURVEY経済産業省も、地域企業・大学・拠点などが連携してイノベーションを生む仕組みを継続的に支援しています。 新しい価値は、組織の境界を越えた接続から生まれる。 これは個人にも企業にも共通する考え方だと思っています。
SOURCE / METI J-INNOVATION HUB04 / SYNERGY CYCLE
違う職種を同じ部屋に入れれば、自動的にシナジーが生まれるわけではありません。 相手を知り、ニーズを知り、自分が提供できるものを知る。 そこから学びや仕事が生まれ、その経験がまた次の誰かへ渡っていく。 その循環までつくりたいと思っています。
肩書きではなく、得意・悩み・今やりたいことまで知る。
誰かのニーズと、自分の強みの接点を見つける。
自分にない視点を受け取り、今あるスキルの価値を高める。
会話だけで終わらず、仕事・企画・挑戦を前へ進める。
得た経験・機会・つながりを、また次の人へ循環させる。
05 / NOT SAME. COMPLEMENTARY.
映像だけ、Webだけ、デザインだけの集まりではなく、 「つくる」「表現する」「仕事にする」「動かす」が近い距離にいること。 その方が、ひとりでは受けられなかった仕事も、まだ名前のない企画も前へ進みやすくなります。
映像、Web、デザイン、写真、コピー、AIなど。技術と発想を形にする。
モデル・出演、ナレーション、音楽、スタイリングなど。魅力に輪郭と感情を与える。
広告代理店、ブランディング会社、営業、マーケティング、広告、事業開発。価値を市場につなぐ。
ディレクター、PM、プロデューサー、企画者。人と役割をつなぎ、プロジェクトを進める。
強いチームは、全員が同じではない。
違うから、強い。
06 / LEARNING CHANGES VALUE
同じ技術でも、使い方が変われば、価値は変わる。
クリエイターは、制作の手段を深く磨いている人が多い。 そこに、顧客のこと、企画のこと、営業のこと、マーケティングのこと、AIのこと、 他の専門領域の視点が加わると、同じスキルでも使える場面と生み出せる価値が増えていきます。
誰かに答えを教えてもらうためではなく、 自分にない視点を持ち帰り、自分の仕事を更新するための学び。 それも、この界隈で起こしたいシナジーのひとつです。
今できることの精度を上げ、自分の強みを深くする。
違う職種や立場の考え方を知り、自分だけでは見えなかった選択肢を増やす。
誰の何に役立つのかまで考え、持っている力を仕事と挑戦につなげる。
07 / TAKUX PHILOSOPHY
世の中に、
旗を立てられる
フィールドをつくり続ける。
この交流会も、その考え方の延長線上にあります。
TAKUXの企業理念には、「挑戦する人を囲い込むのではなく、進みたい人が進めるフィールドを整える」という考えがあります。 そしてMISSIONは「挑戦者を主役に。熱狂が連鎖する世界を。」です。
だから、この会でもTAKUXが主役になりたいわけではありません。 TAKUXの商品を売るための会にもしたくない。 来た人それぞれの旗が見え、誰かの本気が別の誰かを動かし、次の挑戦が生まれる。 「クリエイティブ界隈」は、この哲学を会社の外へ開く、小さな実験でもあります。
08 / FIRST NIGHT
この先、定例会になるのか。新しいプロジェクトが生まれるのか。
まだ答えを先に決める必要はないと思っています。
まず10月16日。
一人の強みが誰かの課題を解き、その仕事がまた別の挑戦へつながる。
そんな循環の最初の一回を、北九州からつくります。
吾輩は猫である。名前はまだない。どこで生れたか頓と見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。